松山空港の良い点と悪い点【1】地方空港ならではの特徴とアクセス方法
松山空港は愛媛県松山市の市内中心部からすこし外れた場所にある地方空港です。
松山空港と羽田空港や新千歳空港といった、都会の大規模空港を比較した際に、松山空港が勝っている点として何が挙げられるのかと言うとその小規模さに起因する利便性です。
ここで言う利便性というのは選択肢の多さではなく、選択肢が少なくコンパクトにまとめられているという事によるものです。
初めての人でも迷わない分かりやすさの松山空港
松山空港の場合は1階が荷物預かり所となっており、2階が保安検査場と土産物屋となっています。
つまり、大規模空港のようにそもそもの敷地面積が広くないので、初めて利用する人でも迷う事なくスムーズに搭乗することができます。
一般的に仕事で全国各地の空港を利用する人でない限り、初めて利用する空港では何かと戸惑うものですが、松山空港は上記の通り2フロアしか無く、フロアの両端も目視できるほどの大きさしかないので、非常に分かりやすいと言えます。
大規模空港だと保安検査場の数も大変多くて混雑することもしばしばですが、松山空港の場合は保安検査場自体が2箇所しかなく、並んだとしても5分ほどで自分の順番になるので大変スピーディーです。このような利点は大規模空港にはなかなか無いと思います。
また、職員の方の対応も非常に丁寧なので、何か分からないことがあっても気軽に尋ねることができるというのも利用しやすい良いところでしょう。
松山空港のアクセス面について
空港へのアクセス面を考えると、どこからアクセスするのかにもよりますが、県内の人間からしてもかなり分かりにくいと言わざるを得ません。
標識案内は確かに空港に至るまでの道に複数あるのですが、どれもかなりアバウトにしか記載していないので、カーナビやグーグルマップが利用できない人はなかなか迷わずに辿り着くのは大変だと感じます。
また県外から来られる方で、松山インターチェンジで降りてそこから空港まで車で移動する場合は、距離自体が非常に長いので雑誌などに書いてある所要時間よりも大幅に余裕を持って行く必要があります。
これらの通り、県内の人でも初めて行く場合はかなり戸惑うので、県外からとなると言わずもがなという部分はあります。
それは、松山市の中心部にある松山市駅からバスで行く場合は、「普通便」と「特急便」合わせると非常に多くの本数があり、多少スケジュールがずれても問題なく空港まで辿り着けます。
また、特急便は乗り場案内の表示も分かりやすく初めての人でも迷う事なく乗車できると思います。所要時間も道路の混雑具合にもよりますが、早い時で15分ほどで到着します。
公共の交通機関はしっかり整備されているので、あとは車で行く人に対してさらに分かりやすさを改善すれば、さらに利用者は増えると思います。
松山空港のとっても使いやすい駐車スペース
松山空港の駐車スペースに関しては利用者からすれば非常に利便性は高いと思います。
具体的に言うと、確かに専用の相当な広さの有料駐車場も空港に併設されてあるのですが、そこを必ずしも使う必要はないというところです。
例えば空港に到着した友人を自分の車で空港の正面玄関前まで迎えにいくという状況を想定してみると、空港内に立ち止まる時間はそれほどかからない筈です。
そういった短時間の利用の場合に有料駐車場にいったん停めてしまうとどうしても料金精算の手間がかかってしまう為、できれば利用を避けたいという人はかなり多いのではないでしょうか。
しかし、松山空港の場合はバス専用の発着スペースで無ければ玄関前に停めることはもちろんできますし、そこが空いていなければ邪魔にならないように路肩に止めて一時的に待機することが可能なのです。実際にそうして待ち合わせの時間まで待っている利用者は非常に多いです。
長時間になる場合は皆さん有料駐車場をしっかりと利用しているので、いわば使い分けができている形となります。
これは利用者からしてみるとかなり助かりますし、ネガティブな印象が全くありません。空港ができて以来未だに上記の行為が禁止されていないことを見ると空港側も容認していると思われますので、引き続きこの形式を続けて欲しいものです。
ちなみにですが、有料駐車場も料金は安いので、どのみち大きな痛手にはなりません。