台風の影響で飛行機恐怖体験!操縦士に感謝
飛行機だけではなく、電車でも車でも事故があったり、思わぬ恐怖に出くわしてしまうことがあります。そんなことは誰もが経験はしたくないのは当然なのですが、万が一の場合にパニック状態にならないことはとても大切です。
今回は、実際に恐怖体験をしたSさんのお話をご紹介します。いざという時に、少しでも冷静な行動ができるよう参考にしてください。
出張先へ行く飛行機で
出張で鹿児島に行くことになりました。九州に台風が接近していましたが、調べたら飛びそうだったので、とりあえず羽田空港まで行きました。
空港に着くとアナウンスで、台風が接近しているので離陸はするが、引き返すか他の空港に途中で降りることもあり得るとのことでした。
そうは言っても鹿児島で商談があるので、いまさら引き返すわけにはいきません。
初めての経験
30分遅れで離陸しましたが、四国ぐらいまでは順調でした。
しかし、しだいに揺れが大きくなり操縦士からのアナウンスがありました。
台風の影響でこれから気流の乱れている地域に入るので、シートベルトを締めてトイレは10分以内に済ませてください、とのことです。
私は今のうちにトイレに行こうと思い、シートベルトを外して立ち上がり通路に出ようとしたら、ちょうどCAとすれ違うようになりました。
その時です!私は突然、何かで頭を殴られました。
私はその場に倒れて痛ぁ~と目を開けると、生まれて初めての経験だったのですが漫画みたいに星☆がチカチカ!していました。
星☆のチカチカ!が治まって周りがはっきり見えるようになったら、CAさんもパンツ丸だしで転んでいました。
私は何が起こったのか分からず、CAさんと一緒にその場に座り込んでいました。
すると操縦士からアナウンスで、エアーポケットに入り飛行機が300mほど落下したので、CAも含めた搭乗者全員は席についてシートベルトを締めてください、とのことです。
私は何で頭を打ったのか分からなかったので隣の席の人に聞いたら、エアーポケットに入った落下の反動で、天井で頭を打ったみたいです。
それからは恐怖との闘いでした。
恐怖!揺れる飛行機
窓の外では、初めて見ましたが雷が縦に落ちるのではなくて真横に走るのです。
飛行機は今までの私の経験にないぐらいの揺れで、隣の男の人は何やら手帳に遺書めいたものを震える手で書いています。
よい教訓になりましたが、激しく揺れる飛行機の中では読めるような遺書は書けません!
飛行機が揺れたり急降下したりするたびに、女性の悲鳴と子供の泣き声がします。
30分程そんな状態が続いたら、操縦士から福岡空港に緊急着陸するとのアナウンスが入りました。
エアーポケットで頭を打ったときの私は操縦士に腹を立てていましたが、そんなことはもうどうでもいいから早く着陸してくれと思いました。
福岡空港な無事に着陸したときには、私は皆と一緒に笑顔で操縦士に拍手を送っていました。