シベリア留学&ホームステイ!日本の防寒対策では太刀打ちできない
ロシアのシベリアというと、寒いというイメージがありますね。
また、シベリア鉄道をすぐ思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
シベリア鉄道と言えば、先月プーチン大統領がシベリア鉄道の北海道延伸案を出したことでニュースにもなりました。
そんなシベリアですが、留学するなら前もって色々準備した方がよさそうです。
Aさんの体験談を参考にしましょう。
極寒の地域での必需品、帽子
どこまでもどこまでも銀世界が広がるイメージのシベリアに、2年間留学しました。
それなりに寒さ対策をしてきましたが、やはり冬は日本の防寒対策では太刀打ちできないことも。
先ず、帽子は必需品です。
冬のロシアをテレビなどで見ていると、老若男女、あの独特な毛皮の帽子を被っていますが、あれ、実はMUSTアイテムなのです。
私は、留学した初めの冬に帽子を被らずに外出しようとしたらホストマザーに、”帽子も被らずにどこに行くの。頭が割れてしまうわよ”と、ひどく怒られました。
もともと、帽子を被る習慣もなかったので、帽子は持って来ていなかったのですが、ホストマザーの脅し文句に恐れをなしてその冬はホストファミリーの娘さんの帽子を被って通学しました。
一冬を越して実感したのですが、帽子を被っていないのといるのとでは、やはり体温の保存にかなり差がありました。油断して帽子を被らずに外に出てしまうこともあったのですが、半端でない寒さに数分で頭が痛くなることもありました。
もう一つの必需品、ブーツ
私が日本から持って来た防寒具の中でも、私のブーツはホストファミリーに大ブーイングでした。
わざわざ一番暖かそうであった冬用の革のブーツを専門店で買って持っていたのですが、”まあ、日本のブーツには内側に毛皮もないの!”と、大ブーイング。
秋の初めころから氷点下が続くことの多いシベリアではブーツの裏側にしっかりと毛皮などが張られた防寒ブーツをはくのが普通なのだそうです。
この時には、ホストマザーに連れられてバザールに冬用のブーツを買いに出かけました。
寒い地域での生活
ところで、ロシアの建物のほとんどが集中暖房になっています。
つまり、室内は大抵の場合、外が氷点下20度、30度でも薄着で過ごすことができます。
ですから、冬のお出かけには必ず室内で履くための靴も持って行きます。
こうやって私は、地元の人の表現で”キャベツのように着込んで”シベリアの長い冬も吹雪の日にも氷点下の大気にダイヤモンドダストを浴びながら大学に通い続けました。
半端に寒い国でないことが功をなしているのは、冬の間は室内が集中暖房でいつも暖かいことです。日本の家屋は、冬に帰宅しても家が温まっていないと帰るのが辛く感じることがありますが、ロシアはその逆でした。
寒い冬の日には、今でも冬のロシアの暖かい家を懐かしく思っています。